5、かぜとは違う?ちょっと分かりにくい病気
Q1: | かぜでのどがはれてきました。熱はそれほど高くないのにのどがはれて食事や水、つばが飲み込みにくくなりました。どうしたら良いですか? |
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本HPをご覧ください(クリックしてください)。
家庭での医学−大人−扁桃炎(急性)
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Q2: | 発熱が持続しているうちに、小さい口内炎が多発してきましたが? |
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子どもと大人では口内炎のできるかぜや病気には特徴があります。
子どもは口内炎のできるかぜや病気は多くあります。とくに夏かぜの中の手足口病、ヘルパンギーナは口内炎のできる代表的な病気です。かぜとは異なりますが一歳を過ぎると高熱が3日前後続いた後に口唇や舌に小さな口内炎が多発するヘルペス性口内炎がみられるようになります。水ぼうそう(水痘)では全身の水ほうといっしょに口の中にも口内炎ができてきます。小児期のウィルス感染症の中には口内炎を生じやすいものもあり、特別に診断名をつけるのが難しいことがあります。
大人の口内炎では小児期にみられたような手足口病やヘルパンギーナはほとんどみられません。しかし手足口病の流行の強い時期には母親にも手足口� �が現れることがあります。発熱が続いて体調が悪くなると口内炎や口角炎(あくち)ができやすくなります。アフタ性口内炎といわれますが、これらの中には原因が分からないものもありますが、単純ヘルペスによる口内炎が多くみられます。単純ヘルペスによる口内炎は舌にできると白い小さなブツブツ、舌のうらや口の粘膜やのどの奥などに比較的小さな口内炎が2,3個できてきます。20歳前後の若者に小児期のヘルペス性口内炎がみられることがあります。これは小児期に単純ヘルペスに感染する機会がなくて、この時期にはじめて感染を起こして発症してきたものです。
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家庭での医学−子ども−手足口病
家庭での医学−子ども−ヘルパンギーナ
家庭での医学−子ども−ヘルペス性口内炎
家庭での医学−大人−単純ヘルペス感染症
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Q3: 糖尿病は腎臓の問題を引き起こす可能性があります | 大人で手足に赤い小さなブツブツができて、膝や腰の関節が痛み歩きにくくなりますが?(大人のリンゴ病 |
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リンゴ病は小児の病気ですが大人にも感染します。子どもと接する機会の多い20〜30歳代の女性におもにみられます。小児ではリンゴのような赤いほっぺが初期にみられることからリンゴ病とかリンゴホッペ病とも呼ばれますが、正式には伝染性紅斑といいます。
大人では頬が赤くなることは少なく、手足やふとももに赤い小さな紅斑といわれる斑点が現れます。これと同時に膝や腰、手首の関節痛が強くなり、痛みのために歩行や階段の昇降が辛くなります。このため診療所を受診されますが、リンゴ病であることと数日から一週間くらいで関節痛は消失していくことを説明します。なお、リンゴ病では発疹が出ているときには感染力はありません。しかしリンゴ病は2,3週間持続することがあり、疲労� ��日光を浴びた後、入浴後に紅斑がふたたび現れることがあります。
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家庭での医学−大人−リンゴ病
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Q4: | 大人の溶連菌感染症とはどのようなものですか? |
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溶連菌感染症は子どもの病気と考えられており、リンゴ病(Q3をご覧ください)と同様に内科の教科書には記載されていません。しかし20〜30歳代の女性が子どもから感染して受診されることがあります。大人の溶連菌感染症の多くはリンゴ病と同じく手足の赤い斑点ができてきます。リンゴ病とよく似ているために区別は困難ですが経過をみると分かりやすくなります。リンゴ病では関節痛を生じてくるのに対して、溶連菌感染症では手のひらの発赤に引き続いて手の皮が薄くむけてくることがあります。このような手の変化は溶連菌感染症に特徴的なものです。大人の溶連菌感染症は扁桃炎を起こすことも少なく、治療は必要がないものと思われます。
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家庭での医学−子ども−溶連菌感染症
家庭での医学−大人−リンゴ病
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Q5: を行う側は、レクサプロから減少に影響を与える? | 咳も出ないのに、高熱が続いて下がらないのですが? |
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女性ではそのような場合はまず急性じんう炎を疑います。急性じんう炎では高熱と悪寒・ふるえを生じてきますが、かぜの症状はみられません。じんう炎の診断は簡単には腰を叩いてみると分かります。じんう炎を起こしている側にひびくような痛みを強く感じます。尿を調べると白血球が増えていれば診断が確定します。
若い男女で扁桃炎や頚のリンパ節の大きな腫れを伴っているときには、EVウィルス感染症(伝染性単核症)が疑われます。血液検査上、特徴的なリンパ球(異型リンパ球)と肝機能障害を伴っていれば疑いはさらに強くなります。しかし症状からはEVウィルス感染症が疑われても、血液検査で異常が認められないことも多くあります。このような場合、診断名をつけることは困難ですが患者に は高熱が持続する可能性が高いと説明をしておく必要があります。これらの病気では高熱が持続が持続するために入院が必要になることもありますが、2週間前後で自然に軽快していきます。
中年以降の原因不明の発熱は必ず原因となっている病気があるとの考えに立ち、入院の上検査を進めていく必要があります。
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家庭での医学−大人−膀胱炎とじんう炎
家庭での医学−大人−扁桃炎(急性)
血液検査で分かること−発熱時の検査
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Q6: | 子どもの病気を大人がひくとひどくなると聞きましたが? |
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一般的に言ってその通りです。ひとくちにひどくなると言っても、(1)病状が激しくなる場合と、(2)病気の症状が変わって現れてくる場合、(3)大人では珍しいため、内科では診断が困難な場合、(4)子どもでも大人でも診断がつけにくい病気 の四通り考えられます。
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【1】病状が激しくなる場合の代表的な病気は、
などです。
【2】病気の症状が子どもと異なって現れる病気の代表は、
でしょう。
【3】子どもでは一般的な病気でも内科では珍しいために診断が困難な病気としては、
などがあげられます。
【4】子どもでも大人でも診断がつけにくい病気としては、
があげられます。
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Q7: 利益の前にどのように多くのリフレクソロジーのトリートメントが見られます | 子どもと大人のマイコプラズマ感染症に違いはありますか? |
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マイコプラズマ感染症はおもに幼児や学童に多くみられるたいへんやっかいな感染症です。せきがおもな症状ですが、それと気がつかずに治療をしているうちに肺炎を起こしてきます。その理由はマイコプラズマ感染症では、ふつうかぜに使用されるペニシリン系やセフェム系の抗生物質が無効だからです。症状や流行などからマイコプラズマ感染症が疑われたら、マクロライド系やテトラサイクリン系といわれる抗生物質を早期から使用する必要があります。
子どものマイコプラズマ感染症は比較的定型的な経過をたどります。最初は頑固なせきで始まりますが、早いうちから熱が出てきます。治療のタイミングが遅れると、数日から一週間くらいで胸部レントゲンで特徴のある肺炎像を示してきます。マイコプラズマ感染症の 血液検査では抗体価の上昇がみられますが、やや遅れて上昇してくるために早期には役にたたないことがあります。またほかの肺炎と異なり、白血球の増加もみられることは少なく、炎症反応の目安であるCRPが上昇するくらいです。
大人のマイコプラズマ感染症は子どもと同じように比較的急性の経過をとることもありますが、多くは頑固なせきが長く続くうちに肺炎や合併症を引き起こしてきます。肺炎を起こすと胸部レントゲンで分かりますが、子どもに比べて長期間、抗生物質を内服していないと再びぶり返してくることがあります。胸部レントゲンで肺炎像が消えたようにみえても、せきが残っていれば場合によっては3,4週間も抗生物質が必要なことがあります。また高熱が出ることよりも、微熱や倦怠感のことも多く� �イコプラズマ感染症と気がつきにくいことがあります。せきと微熱や倦怠感が長引くときには常にマイコプラズマ感染症を疑っていく必要があります。また発熱があっても、熱が出たり引いたり繰り返すことがあります。せきがあまり多くなく、倦怠感や微熱が繰り返すこともあります。
大人のマイコプラズマ感染症は分かりにくいことがあり、要は原因の分からないせきや微熱・倦怠感が続くときや、せきがあまり多くなくても発熱が出たり引いたりするときには、マイコプラズマ感染症を考えておく必要があります。大人でマイコプラズマ感染症の診断が遅れるうちに、合併症として耳が聞こえにくくなった例もありました。
*本HPもご覧ください。
家庭での医学−子ども−マイコプラズマ感染症
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Q8: | 大人で扁桃炎とリンパ節の腫れがあり、高熱が何日も続いて解熱しませんが? |
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このような発熱を生じたときには高熱が続くことがありますが、多くの場合は自然に軽快するために心配はありません。しかし高熱のために食事もとれなくなり、体力の消耗も激しくなり入院が必要になることもあります。このような病気の代表的なものは、若者に多く見られるEVウィルス感染症でしょう。しかし検査をしても予想に反してEVウィルス感染症の結果が得られないことがあります。この場合、説明に困ることになりますが、1,2週間の経過で自然に治ってきます。おそらくEVウィルスに類似したウィルス感染症ではないかと推測されます。血液疾患や膠原病、免疫不全状態が原因のこともありますが、血液検査や他の症状の有無などで鑑別が可能です。
詳しくは本HPをご覧ください。
血液検査で分かること−発熱時の検査
家庭での医学−大人−扁桃炎
家庭での医学−大人−EVウィルス感染症
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Q9: | 子どものかぜは発疹ができやすいのですが、分かりやすい区別の方法は? |
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子どもはさまざまの発疹を生じてきます。発疹症には発熱を伴うものと発熱を伴わないものに分けて考えることができます。日常の診察室でよくみられる子どもの発疹について本HPに写真とともに説明していますのでご覧ください。
家庭での医学−子ども−子どもの発疹
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Q10: | 新興感染症とかキラーウィルスなどと呼ばれる今までになかった病気とは? |
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平成15年春から中国、台湾、トロントなどで新型肺炎(SARS)が流行し、多数の死者が出ました。この肺炎の原因となったのは新種のコロナウィルスで、中国で食肉として利用されるハクビシンが宿主であることが分かりました。このような今までみられなっかった新しい感染症のことを新興感染症と呼び、しばしば致命的になることから原因となるウィルスをキラーウィルスとも呼んでいます。
アフリカでほぼ毎年局地的に流行するエボラ出血熱やアメリカのウェストナイル熱など、新興感染症と呼ばれる病気が次々と出現しています。このような新興感染症が出現している理由として次のような可能性が考えられます。もともとこのような病気の原因となるウィルスは、おもにアフリカの奥地で動物を自然宿主として密かに存在し、人間に感染する機会はほとんどなかったと推測されます。そこに人間の開発の手が及ぶに至り、人間に感染する機会が生まれてきたと考えられます。さらにペットとして野生動物が飼われるようになり、ペットを媒介して人間に感染することもあります。文明の発展は開発と自然の破壊の両面を持っているために、今後このような危険はさらに高まるのではないでしょうか?いかに自然界と調和を保� ��ながら、文明を発展させるべきかよく考える必要があります。
さらに別の可能性が考慮されます。インフルエンザウィルスはもともとカモなどの鳥類によってウィルスが運ばれています。カモから人に感染するとは考えられませんが、人とカモとの間に豚が介在すると、変異したウィルスが豚を介して人に感染するようになります。このように人と家畜が生活に密着している居住環境では、ウィルスの変異が起こりやすくなります。しかしこの居住環境は生活文化ともいえるもので、すぐに変えることはできませんが、衛生環境を整えることは大切と思われます。
さらに家畜を飼育する環境では飼料などに注意しないと、狂牛病(BSE)のような問題が起こりかねません。また今後増えると思われる遺伝子操作による家畜の人工飼育、クローン動物なども将来どのような問題を起こすか不明なことも多く、今後注意深い研究が必要と思われます。
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