老犬マギーのきょうもいい日 Vol.5 発作を起こしたマギー - ペット用品通販 ペピイ
ただいま琵琶湖にほど近い田舎町でのんびりシニアライフを満喫中。
コロコロに太った子犬時代がつい最近のような気がするのに、気づけば我が家で最年長。悲しいかな、ここ1、2年であちこち体に悪いところも出てきた。
とはいえ、ぼちぼち元気に田舎暮らしを楽しみ、うらやましいほど平和でゆったりした1日を送っている。
突然の発作
それは本当に突然のことだった。
6月のある日のこと、私の横に座っていたマギーがもたれかかるように倒れこんできた。「甘えてるのかな?」と思って見てみると、何か様子がおかしい。
エビぞりのような格好で数秒伸びているかと思うと、その後ぐったりと動かなくなった。呼びかけても大好きなパンを鼻先に持っていってもまったく反応がない。
その場にいた母が急いで動物病院へ電話をかけると、とりあえず安静にして様子を見るように指示された。このままダメになってしまうんじゃないかと最悪の事態ばかりが頭をよぎり、ただただオロオロしながら見守る中、2時間ほど経ってようやく元に戻った。
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その日の夜あらためて先生に相談したところ、心臓か頭からくる発作だろうということだった。発作を起こすと呼吸がうまくできなくて窒息することがあるらしく、また起きたときのために気道確保と人工呼吸の方法を教えてもらった。それから発作はクセになることがあるということも……。
一度診察してほしかったのだけど、ストレスで大きな発作を起こす恐れがあるため病院へは連れてこないように言われた。半年以上続く点滴通いでマギーはガタガタ震えるほどの病院嫌いになっていたからだ。
そして、その2日後。2回目の発作が起きた。
前回よりも少し大きな発作だった。またしてもエビぞり状態になりながら、普段めったに鳴かない子が「キュンッ」と小さく鳴いた。
このときも幸い母と私が現場にいあわせたので、また急いで病院へ連絡した。詳しく状況を伝えたところ頭からくる発作の可能性が高いということで、発作を抑える薬を飲ませることになった。
不安な毎日
こうして、その日の夜から発作薬を飲むようになった。が、新たな問題が。
マギーには薬が効きすぎるようで、モウロウとして足腰が立たなくなってしまうのだ。
立ち上がることはおろか、自分で寝返りを打つことすら難しい。呼吸も荒くなって、1日中ぐったりと横たわっている。
胃の痛み·けいれん
いくら発作を抑えるためとはいえ、このままでは体は弱るばかりだし、なによりマギーもこんな状態を望んでいるわけがなかった。そこで先生に相談して、発作が起きるリスクはあるけど薬を通常の半分にすることで副作用をやわらげてやることにした。
半分に減らしてみるとここまでぐったりすることはなくなり、誰かの補助は必要だけどなんとか体を動かせるようにはなった。
でも、薬を減らすということは当然効果が切れるのも早いということで……。ホッとしたのも束の間、その後軽い発作が2回起きてしまった。
また先生に相談した結果、今度は薬の量はそのままで服用の間隔を狭めることになった。12時間ごとの服用を8時間おきに。軽くほどよく薬が効いている状態を24時間途切れず保たせようという考えだった。
こんなふうに薬とのつきあい方に試行錯誤しつつ、不安で仕方がない看病の毎日がすぎていった。カタッと音がするたび「ハッ!」として様子を見に飛んでいったり、薬の副作用も少なく穏やかにすごしているとそれはそれで逆にちゃんと薬が効いているのか心配になってくる。親の心子知らずで、常に誰かにつきまとわれているそんな状態がマギーはちょっとうっとうしそうだったけど(涙)
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リハビリな毎日
ここで発作の弊害が1つ。
発作を起こしてから極端に運動量が減ってしまったせいで、足腰の筋力がガクッと落ちてしまった。こうも短時間で萎えてしまうものなのかと驚くほどに。先生には、1週間運動をしなければ相当筋力は弱りますよと言われていたけど、残念なことにそれが的中してしまった。
そこで体調を見つつ、毎日リハビリをがんばることにした。歩行バンドを付け大好きなスナックをおともに、少しずつゆっくりゆっくり、無理をせず、でも甘やかしすぎず(これが難しい!)歩く。家から車で20分ほどの日曜大工センターの駐車場が広くそれでいて車が少ないので、絶好のリハビリ場としてひそかに活用させてもらっている。
できれば琵琶湖や芝生のある公園に連れていってあげたいのだけど、このところの体調と相談してずっと先送りになっていた春のワクチン接種がいまだにできていないので、まずはワクチンが打てるまでに体調を整えるのが目標だ。
毎日が大切
それから−。
最後に発作を起こしてから3週間が経った。あれ以来、発作は起きていない。
うれしいことに看病とリハビリの努力が実ったのかずいぶん元気になってくれた。薬が体になじんだというのもあるかもしれない。最近は短距離の散歩なら歩行バンドをつけなくても行けるようになった。帰宅した家族を玄関まで出迎える、おやつ箱まで自分で歩いていく、後ろ足で痒いところをかく、庭の草を食べにいく、、こんな何でもない小さな動作が戻ってきたこともものすごくうれしい。
確かに発作前に比べれば体力は落ちたし少し老けてしまった気もするけど、体の自由が利かずヘトヘトになっていた状態を思えばここまで回復してくれただけで万々歳だ。
夏は楽しみにしていた琵琶湖で遊んで、
秋になったら栗とか芋とか大好物を満喫、
クリスマスイブには12回目の誕生日をお祝いして、
そしてお正月には大好きなおもちを食べなくては。
マギーにはやらなければいけないことがまだたくさんあるのだ。
だから、どうかまだまだいっしょにいてほしい。
がんばってよね、マギー。
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